ヌードクロッキーのこと。ふっと入り込んでいく感覚、集中と対話。
- mariko sagami

- 2月8日
- 読了時間: 3分
更新日:2月9日
さて、もう2025年2月、昨年のことを下書きのまま年を越してしまいました。2024年12月8日に開催いたしました、2024年最後のちいさなクロッキー会について記しておきたいと思います。
第五回目となります今回は、裸婦クロッキーということでヌードモデルさんを依頼して私を含めて8名参加での開催となりました。
これまで計4回のクロッキー会ではモデルさんに肘と膝を出すコスチュームをお願いしてきました。その理由の一つとしては、肘と膝が出ているほうが単純に描くのが難しいからです。難しいものを描いていると、長袖などの服を着ている人を描くのが格段に楽になります。
私自身、このちいさなクロッキー会の目的の一つとして「ヌードモデルを描くこと」がありましたのでこれまでのコスチュームクロッキーはそのためのトレーニングということにもなるだろうと考えてやってきました。当日開始前にも皆さんに一言付け加えさせていただいたのですが、このクロッキー会で何度も肘・膝の出ているコスチュームモデルさんを描いてこられたので、いきなりヌードを描くよりもスムーズに描けると思います、とお伝えし、開始。
今回のモデルさんもスラリとし、体幹がしっかりしていて、スッと立つその立ち姿、その美しい体の線に見惚れている間もなくスタートいたしました。緊張もあいまってか、始まってからも頭の中が整理されずにぼーっとして、集中するまでにすごーく時間がかかりました。慣れていない分、ただただ散漫になりました。

肉感が出ていないので、もう少し向こう側を描けるようにしたいです。
コスチュームクロッキーは、モデルさんの着ている服の模様に目がいったりしてしまうことも多く、そういう意味では散漫になりますが、ヌードは別の意味で普段まじまじと女性の裸を見ることが少ない分気持ちがソワソワします。
とはいえ、時間は刻々と過ぎていってしまうため、なにか突破口を探す感じで、少しづつ移動して、自分の得意とする描きやすい位置についてやっとざわざわしていた頭の中が落ち着いた気がしました。そこからは詳細に目を奪われないよう、形や重力を意識しながら描いていくと、ふっとタイマーの音で我に返る自分に気付く、というようにいつの間にか集中していました。
今回の反省点とまとめとしては、開始後立っているところから何も考えずに描き始めてしまったので、まず良いポジションを探すことから始めればよかったと思いました。いつも肘膝を描いてきたから大丈夫、なんてそっちのけで、手が止まってしまったような感じでした。今後はここだと思うところから描き始めて、いい感じに描けたという感触を掴みながらリズムに乗っていく感じで、描き始める前に冷静になることだと思いました。そうは言っても中々うまくゆかないものなのですが、、、。
でも、ふっと我を忘れる感覚を覚えたことで、自分自身とモデルとの間で「対話」をするというのはこういうことなのかなという感触を得ることができました。

参加のメンバーさんたちも、開始後はしばらくは苦戦していたようです。今回の8名の皆さんは何度もこのクロッキー会に参加いただいていますが、ヌードクロッキーは初めて、もしくは久しぶりという方がほとんどでした。以下みなさまの作品を公開いたします。(許諾なく無断で転載、転用など画像の二次利用を固く禁じます)











参加の皆様がとても楽しかった!と大満足で帰られているのをみて私も嬉しくなりました。やっぱりクロッキーは楽しくて好き、という声を励みにまた次回、3月に開催いたしますので引き続きよろしくお願いいたします。お問い合わせは、こちらのホームページのお問い合わせもしくは、佐上のInstagramからお気軽にご連絡ください。





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